小規模事業者持続化補助金の様式2・3の作成とポイント!

本レポートでは、小規模事業者持続化補助金の「経営計画書」(様式2)と「補助事業計画書」(様式3)を作成するにあたり、計画書がサクサクと作成できるためのポイントをお伝えします。

本レポートのポイント!

  • 経営計画書(様式2)・補助事業計画書(様式3)の基本構成
  • 経営計画書(様式2)と審査項目
  • 補助事業計画書(様式3)と審査項目

経営計画書(様式2)・補助事業計画書(様式3)の基本構成

小規模事業者持続化補助金など、書類審査のみで面談が無い審査を通過し、採択されるには共通する計画書の基本構成があります。

  • 経営・業界・市場・顧客・競合・情勢などの状況分析
  • 分析から、成果を得るための戦略を計画立案
  • 実現可能な計画課を精査し、採択と計画の実行

分析や戦略と聞くと何やら難しそうに感じないでしょうか?

確かに本来は、専門知識を有する難題な個所ですが、補助金の計画書に限って言えば、『採択される計画書』を作成することが目的です。決して難しいものではありません。

審査員に採択される計画書の要素

上記の基本構成を踏まえたうえで必要なことは、

  • 必要なポイントを絞り、簡単に端的にまとめる
  • フォントの大きさや、枠で囲む・図・写真など視覚的にも読みやすくまとめる
  • 審査の加点対象項目など、重要箇所は目立つように示す

私が特に重要と考えているのは「読みやすさ」です。「読みやすさ」とは、審査員にとって読みやすいという意味で、決して一般的な読みやすさではありません。

計画書作成で審査員が好むポイント

公募要領からも、審査員は有識者と呼ばれる人であるとされています。その人たちの評価を得る計画書を作成することが重要なのです。

イメージとしては、大学で経営学を教える教授が好むスタイルです。当然、大学で経営学を学びMBAなどを所得している人はわずかですので、わかりずらいと思います。

そこで、事業計画書の作成において、一般的によく言われるポイントを以下にお示しします。

  • ストーリー性
  • 一貫性
  • 革新性

この3点も心掛けて作成する大事なポイントとなります。

小規模事業者持続化補助金の採択に必要なこと

では、ここまでを少し振り返ってみたいと思います。ここまででお伝えしてきた内容を簡単にまとめると、

  • 経営計画書(様式2)・補助事業計画書(様式3)の基本構成
  • 審査員に採択される計画書の要素
  • 計画書作成で審査員が好むポイント

を意識して、経営計画書(様式2)と、補助事業計画書(様式3)を作成する必要があるということまでをお伝えしました。

なんだか、すでに頭がこんがらがって・・・

大丈夫です!

上記の内容は「ザックリと頭の片隅にでも置いてもらえれば」という程度の感じで問題ありません。

さて、前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。小規模事業者持続化補助金の審査方法は、「加点方式」で行われます。このことは公募要領にも示されています。

小規模事業者持続化補助金の加点審査の項目

公募要領では、「経営計画書・補助事業計画書について、以下の項目に基づき加点審査を行い、総合的な評価が高いものから順に採択を行います」とされています。

加点審査の項目

①自社の経営状況分析の妥当性

  • 自社の製品・サービスや自社の強みを適切に把握しているか。

②経営方針・目標と今後のプランの適切性

  • 経営方針・目標と今後のプランは、自社の強みを踏まえているか。
  • 経営方針・目標と今後のプランは、対象とする市場(商圏)の特性を踏まえているか。

③補助事業計画の有効性

  • 補助事業計画は具体的で、当該小規模事業者にとって実現可能性が高いものとなっているか。
  • 地道な販路開拓を目指すものとして、補助事業計画は、経営計画の今後の方針・目標を達成するために必要かつ有効なものか。(共同申請の場合:補助事業計画が、全ての共同事業者における、それぞれの経営計画の今後の方針・目標を達成するために必要か。)
  • 補助事業計画に小規模事業者ならではの創意工夫の特徴があるか。
  • 補助事業計画には、ITを有効に活用する取り組みが見られるか。

④積算の透明・適切性

  • 事業費の計上・積算が正確・明確で、事業実施に必要なものとなっているか。

【解説】小規模事業者持続化補助金は加点方式!

  • 上記の各加点項目が何点かは不明ですが、各項目の合計点が満点に近い順に採択されるということです
  • 要するに、提出された「経営計画書」と「補助事業計画書」から各項目を読み取り、審査員はその総合点を算出するということです
  • 言い換えれば、審査に関係のないことをいくら書いても意味がなく、加点項目にフォーカスし端的かつ具体的にまとめることが重要です

審査項目の攻勢を理解する【ステップ①

小規模事業者持続化補助金で採択されるまめには、上記で示しす審査項目が最も重要であることが分かります。

では、次に各審査項目と、「経営計画書」(様式2)・「補助事業計画書」(様式3)がどのような関係であるかを解説します。

上記では、審査項目を【青】【緑】に色分けしています

【青】は、⇒「経営計画書」(様式2)

【緑】は、⇒「補助事業計画書」(様式3)

に記載すべき内容となります。具体的には、

■経営計画書(様式2)には、

①自社の経営状況分析の妥当性②経営方針・目標と今後のプランの適切性

■補助事業計画書(様式3)には、

③補助事業計画の有効性④積算の透明・適切性

そして、冒頭にお伝えしたように、

  • ストーリー性
  • 一貫性
  • 革新性

を加えて、ストーリー仕立ての事業計画書を作成していくこととなります。

わかります!「ハッ?」って感じですよね。

ただ、本当に何も知らずに「経営計画書」(様式2)と「補助事業計画書」(様式3)を作成しようとパソコンの前に向かっても、ほとんどの人が「ハッ?」って感じなり、全く何から手を付けてよいのかわからず、身動きが取れない状態になってしまいます。

私も最初に事業計画書の作成を行った時は、全く何から手を付けてよいのかが分からず、完全に路頭に迷っていました。

桃太郎で解説

「そもそも、ストーリーって何やねん!」っていう話ですので、ここからは誰でも知っている「桃太郎」のお話に例えて解説していきます。

経営計画書(様式2)と審査項目【ステップ②】

計画書はストーリーとして描くことが重要と言われています。そのため、例えとして「桃太郎」の話で、経営計画書(様式2)の各構成と審査項目の関連を説明します。

1.企業概要:経営計画書(様式2)

「私の名前は桃太郎」

昔々、おじいさんは山へ芝刈りに。

おばあさんが川へ洗濯に行くと、

川から「どんぶらこどんぶらこ」と

流れてきた桃から生まれた。

桃太郎は強く大きな子どもに育った。

審査項目

加点項目で言うと、①自社の経営状況分析の妥当性

  • 強みを把握し、経営状況を適切に分析できているか

2.顧客ニーズと市場の動向:経営計画書(様式2)

桃太郎は、

ながく外国に居て帰ってきた人から

不思議な話を聞いた。

  • 遠い海の向こうに鬼ヶ島という島があり、鬼が住んでいること
  • 鬼たちは悪い鬼で、いろいろな国の人から宝物をかすめ取っていること
  • 鬼ヶ島には鬼たちがかすめ取った宝物がたくさんあること

3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み:経営計画書(様式2)

桃太郎は普通の子どもに比べ、

体もずっと大きく、力が強く、

かなうものは一人もいないくらいだった。

そのうえ、優しい子どもだった。

十五歳になった桃太郎は、

日本の国中で桃太郎ほど強い

ものはいない程になっていた。

審査項目

加点項目で言うと②経営方針・目標と今後のプランの適切性

  • 経営方針・目標と今後のプランは、自社の強みを踏まえているか
  • 経営方針・目標と今後のプランは、対象とする市場(商圏)の特性を踏まえているか

4.経営方針・目標と今後のプラン:経営計画書(様式2)

強くなった桃太郎は考えた。

  • 外国へ出かけ、腕いっぱい力試しをしてみたい。
  • 鬼を成敗して、鬼たちに苦しめられている人たちを助けたい。
  • 鬼ヶ島の宝を手にいれたらお金持ちになれる。

そこで桃太郎は、

おじいさんとおばあさんにお願いした。

「鬼ヶ島に行き、鬼たちを成敗したい」

審査項目

加点項目で言うと、

①自社の経営状況分析の妥当性②経営方針・目標と今後のプランの適切性

を踏まえて、

③補助事業計画の有効性に繋がる。

補助事業計画書(様式3)と審査項目【ステップ③】

さて、ここまでは「桃太郎」の例え話を使って、経営計画書(様式2)と審査項目の関係を解説してきました。

そこで、導き出されたプラン(補助事業計画)は、「鬼ヶ島に行き、鬼たちを成敗したい」というものでした。

では、ここからは、「鬼ヶ島に行き、鬼たちを成敗したい」を、桃太郎の例え話の続きで、補助事業計画書(様式3)と審査項目の関連を説明していきます。

1.補助事業で行う事業名:補助事業計画書(様式3)

「桃太郎が鬼ヶ島で鬼たちを成敗する」

2.販路開拓等の取組内容:補助事業計画書(様式3)

ここでは、5W2Hというビジネスにおいて事業計画を正確に伝える際に用いる手法に当てはめて解説します。

5W2Hとは、「いつ・だれが・どこで・誰に・何を・どのように」というフレームワークを用いて説明する手法です。

ここでは、(いつ)補助事業で、(だれが)桃太郎が、は明らかですので、「どこで・誰に・何を・どのように」ということになります。

では、5W2Hの手法を用いて「桃太郎」の話で補助事業計画書(様式3)と審査項目の関連を説明していきます。

(いつ) 補助事業で
(だれが) 桃太郎が
<どこで> 鬼ヶ島で
<誰に> 悪い鬼たちに
<何を> 成敗を下す
<どのように>
  • 陣羽織を着て
  • 腰に刀
  • 日本一のきび団子を持って
  • いぬ・さる・きじ、の家来と共に

審査項目

加点項目で言うと、③補助事業計画の有効性

  • 補助事業計画は具体的で、当該小規模事業者にとって実現可能性が高いものとなっているか
  • 地道な販路開拓を目指すものとして、補助事業計画は、経営計画の今後の方針・目標を達成するために必要かつ有効なものか。(共同申請の場合:補助事業計画が、全ての共同事業者における、それぞれの経営計画の今後の方針・目標を達成するために必要か。)
  • 補助事業計画に小規模事業者ならではの創意工夫の特徴があるか
  • 補助事業計画には、ITを有効に活用する取り組みが見られるか

4.補助事業の効果:補助事業計画書(様式3)

桃太郎は

鬼ヶ島で鬼たちを成敗することで、

立派な3人の家来に、宝物を引かせて帰る。

そのことで

  • 外国へ出かけ、腕いっぱい力を試すことができた。
  • 鬼を成敗して、鬼たちに苦しめられている人たちを助けた。
  • 鬼ヶ島の宝を手にいれたらお金持ちになった。

という目標を達成する。

そのことで、

  • 桃太郎は力を試せて、より強くなって3人の立派な家来とともに帰ってきた。
  • 鬼に苦しめられていた人たちは救われ、平和になった。
  • 宝物でおじいさん、おばあさんも豊かに暮らすことができた。

という成果を得ることができる。

審査項目

加点項目で言うと③補助事業計画の有効性

  • 補助事業計画は具体的で、当該小規模事業者にとって実現可能性が高いものとなっているか
  • 地道な販路開拓を目指すものとして、補助事業計画は、経営計画の今後の方針・目標を達成するために必要かつ有効なものか。(共同申請の場合:補助事業計画が、全ての共同事業者における、それぞれの経営計画の今後の方針・目標を達成するために必要か。)
  • 補助事業計画に小規模事業者ならではの創意工夫の特徴があるか
  • 補助事業計画には、ITを有効に活用する取り組みが見られるか

4.経費明細表:補助事業計画書(様式3)

ここでは、補助事業の対象経費で必要な経費となっているかを間違いが無いように示します。

審査項目

加点項目で言うと④積算の透明・適切性

  • 事業費の計上・積算が正確・明確で、事業実施に必要なものとなっているか。

経営計画書と補助事業計画書を実際に作成する

本レポートでは、ここまででザックリとでもいいので、事業計画書の作成ポイントと、計画書と採点項目の関係を理解していただけたら幸いです。

  • 経営計画書(様式2)・補助事業計画書(様式3)の基本構成
  • 経営計画書(様式2)と審査項目
  • 補助事業計画書(様式3)と審査項目

では、次は実際に経営計画書(様式2)と、補助事業計画書(様式3)を実際に作成することとなるります。

実際に計画書を作成するにあたって、どちらの計画書の、どの項目から作成するとスムーズに進むかという順番があります。

①補助事業計画書(様式3)

②経営計画書(様式2)

順番は、補助事業計画書(様式3)を先に作成し、次に経営計画書(様式2)の作成を行うほうがスムーズに行えます。

理由は、

  • 補助事業計画書(様式3)は、「補助金をもらってやりたいこと」
  • 経営計画書(様式2)は、「現在の自己分析」

ということにあります。

多くの人は、順番通りに経営計画書(様式2)から作成しますが、「やりたいこと」を先に作成しちゃうほうが簡単です。

経営計画書(様式2)は、あくまで補助事業が必要かつ実現可能性が高いことを根拠づける資料です。言ってしまえば、補助事業計画書(様式3)を作成した後に、経営計画書(様式2)でその根拠の辻褄を合わせるとよいのです。

では、具体的に経営計画書(様式2)と、補助事業計画書(様式3)をどのように作成するのかをサンプルを使って解説してきたいと思います。

続きは、小規模事業者持続化補助金:経営計画書(様式2)のテンプレートでご確認ください。

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